前回【鬼滅の刃187話のネタバレ最新話・考察】では、縁壱と無惨の戦いが描かれました。
そしてその中で明かされた無惨の身体の秘密、それによって閃いた日の呼吸十三番目の型。
さらには圧倒的に追い詰めた無惨を取り逃がしてしまったことと、珠世をあえて逃がしたこと、兄の裏切りによって鬼狩りの剣士たちに責められ、縁壱の孤独は極まりました。
しかしそれを救ったのが炭治郎の祖先の炭吉の一家だったということがわかりました。
果たしてこの関係が数百年後の炭治郎たちにどういう結果をもたらすことになるのか。
十三番目の型の秘密も含めて、注目したいところです。
鬼滅の刃(きめつのやいば)第188話「悲痛な恋情」ネタバレ最新話確定速報
鬼滅の刃最新話188話のネタバレを文字のみでお届けします。
無惨の猛攻を誰も止められず……
無数の腕を鞭のようにしならせて、周囲360℃を絶え間なく攻撃し続ける無惨。
その攻撃速度はどんどん増しており、柱達も自分の身を守るので精いっぱいでした。
中でも甘露寺は無惨の攻撃を見切る事もできずに運任せの回避行動を続けるしかありません。
しかし無惨はそれにも対応し、攻撃を避けた筈の甘露寺にダメージを与えるという謎の技を使い始めます。
左半身を何か所も負傷した甘露寺はそのまま崩れ落ちてしまい……。
甘露寺を退避させて戦線に戻る伊黒
動けない甘露寺を担いで一旦物陰へと移動した伊黒は、一般隊員に彼女を預けると「愈史郎を探して治療してもらえ」と命令。
甘露寺に対しても「もう十分だ」と労いの言葉をかけると、自身も傷ついた身体を引きずって無惨と仲間達が戦う場へと走り出しました。
そんな伊黒の背中に「死なないで! もう誰にも死んでほしくない!」と泣き叫ぶ甘露寺の声が届くも、伊黒は振り返る事も立ち止まる事もしません。
代わりに伊黒の心に浮かぶのは、「鬼などが存在しなければ、普通の世界で君と出会えていたならば……」という世界や甘露寺への叶わぬ想いでした。
伊黒が生を受けた汚れた一族
伊黒は殺人を生業とする一族――彼自身の言葉を借りるならば「汚い血族」に生まれた子供でした。
人を殺し、金品を奪い、それで自分達の生活を豊かにしていくという恥知らずで醜い一族。
その一族はなぜか女性ばかりが生まれる家系で、伊黒のような男児が生まれたのは実に三百七十年ぶりだったといいます。
そのせいなのか伊黒は物心ついたころから座敷牢に閉じ込められていました。
母や大勢いる姉妹・親戚たちは伊黒をとにかく可愛がり、いつも大量の食べ物を持ってきてくれたそうです。
しかしそれは彼一人で食べ切れる量ではなく、狭い座敷牢いっぱいに並べられた料理の臭いに伊黒は鼻を押さえてしまうほど。
そして夜になると家の中をズリッ…ズリッ…と何か巨大なものが這いまわっているのを感じていました。
座敷牢の中と外で出会った二匹の蛇
伊黒が座敷牢の外に出られたのは十二歳の頃。
そこで彼は、下半身が蛇のような異形になっている鬼の女を目にします。
その鬼こそが夜中に屋敷を這いまわっていたものの正体であり、一族の頭として君臨する存在でした。
鬼は夜な夜な人を殺しては金品を奪い、一族は鬼から金品を受け取る代わりに自分達が産んだ赤子を鬼に差し出します。
その鬼は赤子を食べるのが好きだったのです。
しかし伊黒は珍しい男児だったこと、そして変わった目をしていたことを理由に「もっと大きくなって食べ応えが増すまで」見逃されていたといいます。
そんな秘密を知らされると同時に伊黒はその口を一族の女たちに切り裂かれます。
「口の形を鬼と揃えるため」という理由によってです。
そうしてまた座敷牢に戻されてしまう伊黒でしたが、それからの彼は逃げて生き延びる事に必死でした。
こっそりと座敷牢に持ち込んだ簪で座敷牢の格子を少しずつ削っていき、何日もかけて少しずつ脱出計画を進行。
その途中で迷い込んできた蛇・鏑丸と一緒にこっそりと家から抜け出します。
伊黒の罪と、その償い
伊黒の脱走はすぐに鬼に気付かれてしまったものの、駆け付けてくれた当時の炎柱に助けてもらい彼は生き永らえました。
伊黒が家を抜け出した事で五十人余りいた一族のほとんどは鬼に殺され、生き残ったのは従兄弟の少女この一人だけ。
その少女の「生贄のあんたが逃げたせいよ!」という罵りを理不尽だと思いながらも、一方で彼はその言葉に自分の汚さを自覚させられていました。
自分が逃げれば彼女達がどうなるか、それは伊黒も考えなかったわけではありません。
それを分かっていながら彼は逃げたのです。
一族の大半を犠牲にして生き延びたという業を背負ってしまった事で、普通の人生を歩めなくなった伊黒は鬼殺隊へと入隊。
そして人のためにその命を懸けて戦うことで罪滅ぼしをしている気分になっていました。
今でも犠牲にした五十人の手にしがみつかれている感覚は消えません。
それでも「無惨を倒して死ぬ事が出来れば、自分の血は浄化されるのではないか」という想いが彼の胸にはあったのです。
そして、もしもそんな事が叶うのならば、今度こそ人間として生まれ変わって甘露寺に「好きだ」と伝えよう……そんな事を伊黒は想うのでした。
鬼滅の刃第188話「悲痛な恋情」の感想・口コミ
鬼滅の刃 188。
もうやめて………涙
辛すぎて切なすぎて、一旦そっ閉じ。— このはな (@hanakono_o8756) December 22, 2019
まさか伊黒さんが、こんな過去を持っていたとは思いませんでしたね。正直第一印象はかなり悪かったのですが、この188話で一気に変わってしまいました。
最新ネタバレ『鬼滅の刃』188-189話!ついに明かされた蛇柱の過去!!一族に翻弄された少年時代 https://t.co/Ev6YySr3df
— マンガ・エンタメ大好き仮面 (@fCuw1YM1PFXJFFp) December 23, 2019
これはまるで現実にも繋がっているような話ですね。現代の世の中で、色々な事情で現状に不満を持っている子供は沢山います。血の繋がった家族を信用する事が出来ない事程つらい事は、ありません。
鬼滅の刃188ヤバすぎ、
伊黒さん甘露寺さん死なないで、炭治郎も義勇も死なないで、てか鬼殺隊みんな死なないで— 凌太 (@7gkBpu3FGWs9q2U) December 22, 2019
家族に恵まれずに育った伊黒さんも皆も、なんとか生き残って幸せに生きてほしいものです。
鬼滅の刃188が良すぎて卒論すすまないです
— monちゃん (@mon42358050) December 23, 2019
どんな結末が待っているのか夜も眠れません(笑)
鬼滅の刃(きめつのやいば)188話最新話の考察
前回第187話では、炭治郎の見る祖先の記憶から、縁壱と無惨との因縁が描かれました。
そこから今後はどういった展開が考えられるか、紹介していきたいと思います。
無惨の身体はどうなっている?
縁壱が透視した無惨の身体には心臓が七つ、脳が五つもありました。
それが果たして医学的に意味があることなのかどうかはさておき、脳というのは思考の象徴、心臓というのは動力の象徴です。
つまり脳の数だけ、同時に物事を考えることができます。
人間ではありえませんが、コンピューターの世界では今や当たり前ですよね。
脳が複数の箇所に分かれているというと実は昆虫なんかも近かったりするんですが、こと運動能力に関して言えば、役割を分担させた方が反応が速くなるというのはあると思います。
そして心臓は身体を動かすためのエネルギーを全身に行き渡らせるための器官です。
これが複数あるということは、それだけエネルギーを自由に、強力に全身を動かし続けられるということです。
これも無惨の戦闘能力に関わることですね。脳と心臓の数が不変であるのかはわかりませんが、少なくとも戦闘において有意なことは間違いないでしょう。
十三個目の型とはどんな型なのか?
そして縁壱はこれを見た瞬間に型を閃いたと言っています。
つまり十三番目の型は無惨を倒すための型と考えていいでしょう。
では五つの脳、七つの心臓を見て思いついた型とはどんなものなのか、気になりますね。
鬼狩りたちの心
無惨を圧倒した縁壱はそれだけでメチャクチャすごいと思うんですが、それでも逃がしたことを鬼狩りたちに責められます。しかも自刃しろとまで。
呼吸を伝えた人物であり、稀代の才覚を持つ縁壱に酷い仕打ちだとは思いますが、これは兄である巌勝の裏切りと、珠世を逃がしたことも大きかったのかもしれません。
鬼狩りの存在自体は縁壱よりも古くからあり彼らは鬼を殺すことを至上としていますから、その中では縁壱も有力な道具の一つでしかないのかもしれません。
孤独な縁壱の心
しかしそういった扱いが縁壱の孤独をより深めたことも確かでしょう。
飛び抜けた力を驕らず、自らを”特別強く造られて生まれてきた”とまでどこか他人事のように語ってしまう縁壱には常に空虚な哀しみが漂っています。
でもその心を少しでも救ったのが炭吉一家であり、なので後に縁壱の耳飾りが炭治郎に受け継がれるように、縁壱の想いが炭吉一家に対して強くあったのも当然のことなのかもしれません。
縁壱と無惨
そして飛び抜けた力に驕らず、思いを繋ぐことを良しとする縁壱の存在は、強さに驕り、自身のみが永遠に生き続けていく無惨とまるっきり対照的な存在です。
これは煉獄の死などでも語られてきたことですが、この人間と鬼を分ける対照性が、今後も鬼滅の刃の大きなテーマになっていくでしょう。
鬼滅の刃の第188話「悲痛な恋情」の考察・ネタバレまとめ
縁壱の過去を描く話は第187話で一区切りがつき、この第188話からは再び現代の無惨戦が再開されました。
伊黒は甘露寺に対してハッキリとした好意を抱いていたのですね。
それが分かって嬉しい半面、彼の悲しい過去も明かされて「この人の心を救うのはかなり難しいのでは……」とも思ってしまいました。
「無残を倒して死ぬ事で……」なんて暗い願いを抱いていますけど、まず無惨を倒す事すらままならない状態ですからね。
それに無惨を倒せたとしても、そこで伊黒が死んでしまっては甘露寺を悲しませてしまうわけですし。
その甘露寺だってボロボロで生き残れるか分からない上、彼女の事だから大人しく後ろで治療してもらうばかりではなく、また前線に戻ってきそうです。
戦いの行方だけでなく、この二人の恋の行方がどうなるのかもますます気になってくる一話でした。
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