宴会上手になろう!接待編

最近「接待」という言葉をあまり聞かなくなりましたね。不景気のせいなのでしょうか。過度な接待を禁止する企業もあるほどですが、接待自体が無くなったわけではありません。自分には関係の無いことと油断していると、突然接待にかり出されたときに困ってしまいます。社会人として最低限のマナーとルールは身につけておきましょう。

接待とは

接待の本来の意味はお客様をもてなすことです。日本では企業が取引先を飲食店などでもてなすことを接待と呼びます。民間企業の経営や業務遂行のために接待という手段を使用します。接待の実態としては、業務時間外に飲食店で行われるものや、ゴルフに誘うことで相手をもてなすものなどがあります。接待にかかる費用は接待費といい、「クライアントとの打ち合わせ」という建前のもと、従業員がその飲食や遊興等を企業の負担で行います。従業員の遊興、または取引先に対する賄賂の代替という側面も持ちます。この為多くの諸国では、政府関係者または公務員が接待を受けることは汚職として禁止、または規制されています。民間人同士の接待は特に法律で禁止されてはいませんが、その経済効果は不明です。

接待の準備

相手の好みを聞く

接待で大事なのは「お客様」です。お客様の好きな食べ物や、和食が好きか洋食が好きかなど事前に必ず聞いておきましょう。また、先方が喫煙者かどうかも確認しておきましょう。お店選びで役に立ちます。

お店を決めよう

事前に聞いたお客様の好みに合うお店を探しましょう。予算は上司と相談してください。接待の場合、ガヤガヤと騒がしい店や話が筒抜けになる店はNGです。静かで落ち着いたお店や個室を選ぶといいでしょう。また、相手の喫煙の有無に応じて適したお店を探すことも重要です。

下見

接待の場合は、インターネットの情報などを鵜呑みにせず、店の雰囲気を確かめるために事前に下見しておきましょう。個室の広さや、清潔感があるかどうか、トイレは綺麗かどうかなどのほかに、料理の味や店員さんの気遣いが出来ているかどうかなど、実際に行ってみなくては判らないことも沢山あります。必ず自分の目で確認してください。

予約

コース料理を選択するのが基本です。コースだと流れが作りやすく、帰るタイミングなども分かりやすくなります。会計もわかりやすいので事前に予算が立て易いですね。相手に女性がいる場合はデザートがついているとなお良しです。また、予約の際には接待である旨を一言添えておくと、お店側も気を使ってくれます。開始時間や終了時間は先方に負担にならない時間を選びましょう。

交通手段

行き帰りの交通手段を調べておきます。タクシーを使う場合は事前に予約しておくのがスマートです。くれぐれもお店の外で相手を待たせるようなことがないようしっかり準備しておきましょう。

案内

前日までにお客様に、日時、お店の名前、住所、電話番号、地図、予約名をお知らせしておきましょう。自分で作ってプリントアウトしたものを手渡しすると好感度が上がります。必要に応じて、「明日はよろしくお願いします」などのメールや挨拶など、お客様が当日安心して参加できるように連絡を取っておくといいでしょう。

接待当日

早めにお店へ

約束の20分前にはお店に行き、お客様を待ちましょう。お店の人に「よろしくお願いします」と一言掛けておくことが大事です。お店の人とコースの確認をしたり、お勧めのお酒などを事前にリサーチしておくといいですね。トイレの場所も事前に確認しておきましょう。相手が喫煙者だった場合は灰皿の準備や近くで煙草が買えるお店を探しておきましょう。お店がわかり難い場所にある場合は外で待機して案内しましょう。

出迎え

先方が到着したら、「おいでいただき、ありがとうございます」とご挨拶しましょう。お店の人になったかのような気持ちで、おもてなしの精神で出迎えてください。上着やかばんを預かり、相手を上座へ通します。上着はハンガーにかけ、かばんは所定の場所に起きましょう。ただし、これらの動作はお店の人がやってくれる場合もありますので、そういったときは素直にお任せしましょう。過度なサービスは相手をしらけさせてしまいます。

会話

とにかく先方にしゃべってもらいましょう。接待をする側はあくまで聞き役です。相手が話しやすい話題を探し、相手の話に相槌をうちつつ話題を広げていきます。飲み物が来るまでの会話はお店までの道中や天気などの話題で繋ぎます。その後は相手の趣味や、食べ物の好き嫌い、どんなお酒が好きなのかなどを聞くと話が広がり易いです。

会計

そろそろお開きかなと思ったらさりげなくお会計しましょう。お客様の前で「お会計おねがいします」というのはNGです。トイレに立つついでにお客様の見えないところでお会計しましょう。

手土産

最近では相手の負担になるため、手土産は用意しないこともあるようです。上司に相談して事前に決めておきましょう。上手な手土産の選び方として、お店のメニューから選ぶという手があります。例えば、お寿司屋さんで接待を行った場合。そのお店の玉子焼きが美味しいと評判だったら、お店の方にお願いしてお土産用に一つ焼いてもらいましょう。また、メニューにこれといってお土産向けのものがない場合は、先方が気に入ったお酒を手土産にするのもいいですね。

締め方

会を終わらせるには、先方が「そろそろ・・・」と言ってくれる流れをつくります。料理をすべて下げてもらい、デザートや〆の一品を頼んだり、トイレに立った際にお店の人に挨拶に来てもらうのも手です。コースが終わったタイミングでおしぼりとお茶を出してもらうのもいいですね。それでも帰る気配が無ければ「お時間大丈夫ですか?」と声を掛けましょう。大丈夫だと言われたら諦めて最後までお付き合いしてください。

お見送り

忘れ物がないか確認しましょう。下駄箱の靴は全員分出しておきます。タクシーを呼んでおき、先方が乗ったら用意した手土産を渡しましょう。「本日はありがとうございました」と頭を下げ、タクシーが見えなくなるまで見届けましょう。

接待のマナー

すべてお客様が先

席に着いたら「飲み物何にしますか?」と伺いましょう。料理がきたら相手が手をつけるまでは箸袋から箸を出してはいけません。話が弾んでしまい、中々相手が料理に手をつけない場合は「温かいうちにどうぞ」と進めましょう。

手酌厳禁

相手の飲み物が少なくなったら注ぐのはもちろんのこと、自分に進められた場合も素直に注いでもらいます。接待の場では立場に関係なく手酌厳禁です。注ぐ場合はボトルを両手で持ち、ラベルは上にして注ぎます。相手の飲み物が減ってきたらお酌するタイミングを図るようにしましょう。注がれる場合は両手でグラスを持ち「いただきます」と一言添えます。相手に勧められるままに飲んでいると、先方より先に酔っ払ってしまうので気をつけてください。

取り分ける

取り分けが必要な料理は出てきたらすぐに取り分けましょう。その際、取り分け用の箸を店員さんにお願いします。自分の箸を使うのはもちろんのこと、自分の箸を逆さにして取り分けるのも厳禁です。また取り分けて空いた大皿やグラスなどは逐一下げてもらうようにしましょう。テーブルの上には必要最低のものしか乗っていない状態が好ましいです。

灰皿

喫煙者がいる場合は予備の灰皿を用意しておきましょう。吸殻が溜まったら良きタイミングで取替えましょう。その際、灰を落とさないように注意してください。

楽しんでいただく

接待する側が先に酔っ払ってしまったり、会話が途切れてしまったりすると場をしらけさせてしまいます。そうならないよう、お酒は控えめにしましょう。会話に困らないように事前に話題を考えておくことも大切です。また、新人社員や女性社員をこき使う接待は嫌われます。気付いたら自分で動く、説教は後で!が鉄則です。また、後輩に指示を出す場合でもやってもらったあとに「ありがとう」と一言添えると、いい上司な感じが出るのでオススメです。